西表島観光の定番中の定番と言えば、何と言っても「由布島の水牛車観光ツアー」ですよね?
観光バスも港から出ていますし、子供から大人までが楽しめる大人気の魅力的な観光スポットが由布島です。そんな外せない観光地「由布島」の情報を今日は西表島あそび編集部が紹介していきます。
- 1 由布島の人口は?歴史や天気もご紹介
- 2 由布島を襲った天変地異「エルシー」
- 3 由布島へのアクセスはバス、タクシー、レンタカーで
- 4 由布島へのツアー
- 5 由布島チケット売り場でチケットを購入しましょう
- 6 由布島へは水牛車に乗る?歩いて渡る?
- 7 由布島には水牛車で渡ろう。実は歩けない理由
- 8 由布島に到着まで船頭さんの歌が聞ける
- 9 由布島到着!待合所で水牛車の時刻表チェック
- 10 ランチはレストランで。お土産屋さんも併設
- 11 由布島観光の猪狩屋のイノシシ肉がおすすめ
- 12 オオゴマダラが見れる蝶々園
- 13 西表島近海の貝がいっぱい「貝の館」
- 14 旧小中学校の校門跡
- 15 マンタの浜&由布茶屋の泡盛ジェラート
- 16 ブーゲンビレアガーデン
- 17 由布島観光のまとめ
由布島の人口は?歴史や天気もご紹介
ガジュマルやヤシの木など、今では亜熱帯の植物が多い茂る立派な植物園の由布島ですが、由布島はもともとからそこに在った訳ではなく、長年与那良川から流れ出る砂が堆積し、次第に島になり誕生しました。堆積でできたその島に人が住むようになり、由布島と呼ばれるようになったそうです。
砂州という砂の堆積を表す言葉を西表島の方言で「ユブ」と呼ぶので、ユブジマと呼ばれる様になったとも言われています。実はなぜこのような不便な離島に人が住んだかと言うと、水田耕作をする際に蚊が原因で媒介されるマラリアが大流行し、マラリアを防ぐため、蚊のいない土地「由布島」に移り住んだのが始まりなんですって。
マラリア根絶に成功した後はパイナップル農業やサトウキビの黒糖産業なども盛んに行われるようになり、由布島の人々は豊かになり各世帯に1頭の水牛を飼育するようになったそうです。昭和40年には由布島の人口は111名にもなり、小学校や中学校も建設され、世帯数も25世帯に。昭和44年まで由布島は立派な成長を遂げました。
由布島の天気は西表島の天気予報とほぼ同じ、なぜなら島から数百メートルしか離れていないためです。観光で由布島に行くのであれば西表島の天気予報を見ていればほぼ問題ありません。亜熱帯気候なので、突然の大雨はこの土地にはつきものですから急な雨は仕方がありません…
由布島を襲った天変地異「エルシー」
石垣島からの定期船も出るほどに賑わった由布島に大災害が発生したのが昭和44年の9月26日。
台風11号「エルシー」が発生したことにより、想像を超える様な高潮に島は襲われ無残にも建物や作物が大打撃を受けました。島ほぼ壊滅状態になったそうです。この災害を受け、高潮を防ぐ手立ての無い住民達は由布島から泣く泣く出る決意をし、島を離れ対岸の美原集落へ移転したのです。
しかしながら由布島の再興を夢見て島に残ったおじぃこと西表正治さんが亜熱帯植物楽園の開業を夢見てヤシを植え続け、見事昭和56年に由布島植物園を開園する運びになりました。当時は水牛2頭で水牛車を引いていたそうです。飼育されている水牛もみんな親族。仲良しで、大五郎と花子の孫世代と曾孫世代が今も水牛車を引いてお出迎えしてくれます。水牛の家系図も園で見ることができます。
由布島へのアクセスはバス、タクシー、レンタカーで
由布島は大原港から路線バス由布島水牛車乗り場までおよそ20分の距離にあります。料金は450円ですが、本数はとても少ないので事前に時刻表のチェックが欠かせません。時刻表は「こちら」のページを確認してください。タクシーだともう少し早く着きますが、時間帯によってはタクシーがいない場合もありますのでタクシーを利用する場合は事前に石垣島の離島ターミナルでタクシーを予約しておく方が無難です。
大原港にはレンタカー屋さんもありますので、港に着いてからレンタカーを借りて由布島まで行くのもとても簡単で便利。道は海沿いの一本道と言ってもいいほど簡単なので迷子になる事もありません。
由布島へのツアー
由布島に行くツアーは沢山ありますが、一般的には他の西表島観光スポットと一緒に巡るプランがほとんどです。と言うのも、由布島だけだと1時間~2時間で観光が終わってしまうので、時間を持て余してしまうからなんですね。西表島あそびでは由布島観光を含む西表島を楽しむプランをたくさんご用意していますので、その他のプランもぜひご覧くださいませ。
マングローブの観光+由布島周遊など、心を癒すツアーもたくさん用意しています!
由布島チケット売り場でチケットを購入しましょう
それではさっそく由布島情報をご紹介していきます。まず水牛車乗り場に着きましたら受付で乗車チケットを買いましょう。駐車場もとても広いので、どれだけ車が来ても満車になることは無さそうです。夏場のハイシーズンにはたくさんの観光バスが並びますが、十分なキャパを備えているので安心です。
本日は1月の末日。シーズンではありませんがたくさんのおじいちゃんおばあちゃんが観光バスに乗って遊びに来ていました。高齢者でも楽しめるのが由布島の魅力ですね。
ウェウカムドリンクも用意されているので暑い日には待合室でゆっくりと喉も潤すことができます。
気になる入園料ですが、往復料金で、大人(中学生以上)で1,760円、小学生は880円、幼児は無料です。実は徒歩でも由布島までは行けますが、干潮の時間になっても水はそこそこの水位がありますので足は必ず濡れます。ですので裸足でもない限り結果的に水牛車に乗ることになります。
ウェルカムドリンクのシークワサーパイン、本土ではなかなか見ることが無い飲み物ですが、とっても美味しかったです。
ちなみに徒歩での入園は大人600円、小学生が300円となります。サンダルだから濡れても良いと思った方、徒歩は本当におすすめできません。その理由は後ほどご紹介します。
この様な券売機がありますので、そこでチケットを購入し、受付の方に渡すと手首に紙を巻いてくれます。その紙がチケット購入者の証明になりますので見える様にしておきましょう。受付の方が水牛車の乗車時刻を教えてくれますので、時間になったら水牛車の近くに行きましょう。
由布島へは水牛車に乗る?歩いて渡る?
時間になりましたらいよいよ水牛車に乗車です。
ん?由布島めっちゃ近くない?全然歩ける距離だよね?と水牛車の乗り場に来ると感じると思います。
実際の所100メートルくらいでしょうか。歩くと一瞬で着くような距離に由布島はあります。由布島は現在は私有地でして、かつては人が住んでいた島。それが今では観光名所として変貌を遂げたという歴史があります。水牛も農耕のために飼育されていたのが始まりですから、本当は人を乗せて運ぶために飼育されていた訳ではないですからね。
写真で見てもらうとわかるのですが、この電柱の繋がっている向こう側が由布島なんです。本当に目と鼻の先にあるんですねー。砂地で繋がらないように砂をどけたりとかメンテナンスしているのかなー…なんていらぬお世話を焼いてしまいそうです。
由布島には水牛車で渡ろう。実は歩けない理由
水牛車の中はこんな感じ。時速1キロ~2キロくらいでしょうか?ゆーっくりと水牛に揺られながら浅い海を進んで行きます。景色も良く風情を感じられて素敵。船頭さんも皆さん味があって会話も楽しい。十分お金を払う価値がある乗り物です。
往復で1,760円、徒歩だと600円だから徒歩で行っちゃおう。という気持ちも解らなくは無いんですが、徒歩をおすすめしない理由は実は「水の汚れ」です。
由布島の水牛さんたちはみんなとってもお利口、船頭さんの言うことを良く聞きますし言葉も理解しています。牛舎に帰る時はすごいスピードで帰るそうなんですが、水牛車を引くときは力をいれずゆーっくりと引いて進みます。急いでもどうせすぐにまた引かないといけないので手を抜くそうなんです。可愛いやつ。
そんな水牛さんたちはトイレのトレーニングもきっちりとしていて、陸の上ではトイレをしません。海に入ったらトイレをしてもOKという風にトレーニングされているんです。ですのでよーく見ると、遠浅の海の中は牛の糞とおしっこでいっぱい。しかも干潮時は流れもほとんどありません。ポトポトといろんな所に水牛さんの●●が落ちています。
サンダルで渡ろうものなら由布島に着いた頃には水牛さんの●●でドロドロになっています。海水はおしっこまみれ。と言うわけで水牛車に乗らないといけないんですね。とっても良くできた観光スポットです。歩けそうだけど、水牛車には乗らないといけないという仕組みが出来上がっているのが由布島なのでした。
由布島に到着まで船頭さんの歌が聞ける
風情たっぷりの水牛車ですが、魅力の一つが船頭さんの歌です。
由布島に古くから伝わる沖縄民謡を歌ってくれるのですが、これがまた水牛車から見る景色とあいまって何ともイイ。せっかく水牛車に乗ってくれるんだから、ただ運ぶだけじゃなくてちょっとサービスしておかないとな、という船頭さんたちの心が見えてきます。会話や歌など道中は色々と楽しませてくれますよ。
船頭さんの歌を撮影しましたので一度聞いてみてください。和みます。
由布島到着!待合所で水牛車の時刻表チェック
ゆっくり揺られること10分程度、ついに由布島に到着!
到着後すぐにスタッフさんに待合所に案内され水牛車の乗車時刻や水牛の家系こと、島の施設のことなどの簡単な説明があります。水牛車は30分間隔で運行していますので、一本乗り遅れると30分待たないといけないので注意してください。
その後は観光地恒例の写真撮影。デジカメで水牛さんの横、ブーゲンビレアの前と2枚強引に撮影させられます。良い写真が撮れると家族連れなら思わず買っちゃいますよね、このシステム。
ちなみに写真撮影のポーズなんですが、由布島ではハワイのアロハハンドサインを使用します。下にハンドサインの画像を載せておきますのでイメージしてくださいね。
写真撮影時には「アロハー」では無く、「ハイ水牛~♪」と言いながらこのハンドサインをしましょう。言われてみれば確かに水牛の角に見えます。超オッシャレーです。
ランチはレストランで。お土産屋さんも併設
由布島到着後すぐにレストランとお土産屋さんがあります。昼食がまだの場合、こちらでご飯を食べてから観光されるのも良いかと思います。トイレやタバコの喫煙所なども近くに併設されているので休憩所として利用するのもいいですよ。
西表島の名産であるパイナップルや黒糖、定番ちんすこうなど色々なお土産を買うことができ、その中でも特に西表島のパイナップルは美味しいのでお土産にはおすすめです。
レストランのメニューですが、いわゆる沖縄の定番メニューが並んでいます。石垣牛の牛丼も美味しいですし、ゴーヤチャンプルーも魅力的。八重山そばもおすすめ。
もう沖縄料理に飽きちゃったという方は、ざるそばやチャーハンなどはいかがでしょう?いつ食べても美味しいのがチャーハン、カレー、ざるそばです。
由布島観光の猪狩屋のイノシシ肉がおすすめ
由布島の観光に行くならぜひおすすめのレストランが猪狩屋(カマイトゥヤー)です。猪狩屋は由布島の水牛乗り場のすぐ近くにあるランチ専門のレストランで、島のリュウキュウイノシシの焼肉が食べれるお店です。
その他にも甘い脂身が魅力の八重山牛や沖縄名物のタコライス、定番の八重山そばも置いてますよ。さらにサトウキビから昔ながらの製法で作る純黒糖やパイナップルも購入可能。ランチやお土産の購入におすすめです。紹介記事も下に貼っておきますので良ければご覧ください。
イノシシは本土の物と比べると遥かに臭みがすくなくさっぱりしていて美味しい。脂身もあっさりしていて本当に美味です。そんなイ…
オオゴマダラが見れる蝶々園
まず始めの見所スポットと言えば蝶々園です。なんとも不気味なホラー映画に出てきそうな蝶々の石像がお出迎えしてくれます。
入ってすぐレストランの近くにある施設なのですが、温室の中にたくさんの蝶々が飼育されていて、施設内をヒラヒラと飛び回っています。通年で成虫の蝶を見ることができ、とっても綺麗です。子供さんも大喜びするかと思います。
一番のおすすめは「オオゴマダラ」です。こちらのサナギは黄金色で何とも縁起が良いのが特徴。しかも蝶々園では通年で黄金色のサナギを鑑賞することができちゃいます。とても幻想的な黄金色をしているのでそちらも飛び回る蝶々と一緒に鑑賞してみてください。
西表島近海の貝がいっぱい「貝の館」
西表の近海にいる貝をたくさん集めている施設です。綺麗で輝く貝殻から巨大な貝殻まで、見て楽しい貝を多数展示しています。
深海に生息する珍しい貝も展示していますので、一度立ち寄ってみてください。西表島や石垣島では大きなシャコ貝を色々な所で見ることができますよね。
旧小中学校の校門跡
かつては25世帯もの人々が住んでいた由布島。学校もありました。台風エルシーの影響で水没してしまいましたが、学校は今も保存されています。
とても小さい建物ですが、昔はここで子供たちが勉強していたんだなと想像すると、とても感慨深い物があります。
入ることはできませんが、すぐ近くで鑑賞することができるので、ぜひ一度立ち寄ってみてくださいね。
マンタの浜&由布茶屋の泡盛ジェラート
島の端にはマンタの浜と呼ばれる海岸があります。なぜマンタの浜と呼ばれているのかと言うと、小浜島と由布島との間はたくさんのマンタが通る水域で、通称「マンタウェイ」と呼ばれているんだそうです。もちろん海岸からは見えませんが、船やダイビングなどで海域に行けばたくさんのマンタが見れるそうです。
この海岸からは沖合いにある小浜島、嘉弥真島、石垣島、黒島、新城島など周囲の島を一望できます。この島々に実は色々な人が昔から住んでるんだなーと思いを馳せてみるとまた楽しいですよ。
海岸の横には由布茶屋という名前のカフェが。とってもおしゃれなカフェでして、中でもジェラートが絶品なんです。たくさんのお客さんが並んでいるのですぐわかりますよ。
1月でもたくさんの観光客が店先でジェラートを注文していました。
特におすすめなのが、泡盛のジェラート。ここでしか食べれないさっぱりとした味で、ミルクが濃厚です。その他にも黒糖のジェラート、紅芋のジェラート、春うこんのジェラート、黒糖漬けラムレーズンのジェラートなど、由布茶屋でしか絶対に食べれないオリジナルジェラートがいっぱい。女子たちは何を頼むか本当に悩むこと間違いなしです。
ブーゲンビレアガーデン
由布島の中でも特に人気の施設がブーゲンビレアガーデンです。
ブーゲンビレアとは、オシロイバナ科ブーゲンビレア属に属するブラジル原産の熱帯花木です。花の色がとても鮮やかで美しく、沖縄ではとても人気が高い花なんです。
由布島のブーゲンビレアガーデンではその数なんと30種類以上にもなるブーゲンビレアが咲き誇っており、ガーデン内はとても鮮やかです。
花は通年咲いていますが、特におすすめのシーズンは秋から3月です。西表島の気候で3月は十分暖かいので、その時期に見るブーゲンビレアはとてもおすすめです。
由布島観光のまとめ
以上が由布島に渡ると見れる観光スポットラインナップまとめです。
島全体が植物園になっているので散策するだけでも珍しい木々が見れて楽しいですが、お土産屋さんやレストラン、蝶々園など、色々なスポットを覗いて見てくださいね。
私たち西表島あそび編集部が訪問した際、帰りの水牛車は貸切状態だったので、船頭さんとずっと喋りながら帰りました。会話に気を使ってか水牛さんもゆっくり歩いてくれています。
帰りの船頭さんは元々石垣島の出身で、30年ほど前に西表島に渡ってきて移住したそうです。農業をしながら由布島のガイドをされているそうなのですが、昔の由布島の話を聞くことができました。ほんの20年ほど前までは、由布島と西表島をつなぐこの海でも網を投げると何もしなくても数十匹の魚が捕れたそうです。歩いて魚が簡単に捕れたんですね。
牛の糞などが潮の満ち引きで流され、糞をプランクトンが食べ、そのプランクトンを小魚が食べ、その小魚を大型の魚が食べに来るという非常に豊かな漁場だったそうです。
それが今では魚はほとんど捕れず、沖合いの良いスポットまで船で行かないとたくさんの魚を捕ることも難しくなっているそうです。この数十年での環境の変化、温暖化など、何が原因かは素人の私たちにはわかりませんが、着実に魚が減っているのが現状だそうです。
とっても美しい島である西表島、遊ばしてもらうからには環境の保護などには私たちもさらに前向きに考えて取り組まないといけないなと思いました。
古き沖縄、西表島の歴史に触れることができ、美しい花や自然を堪能できる島「由布島」。西表島観光の際にはぜひ一度訪問して欲しい、魅力たっぷりな島です。以上西表島あそび編集部が由布島の観光スポット情報をお届けしました!
スポット名 | 由布島 亜熱帯植物園 |
---|---|
ジャンル | 観光スポット |
予約 | お問い合わせください |
住所 | 沖縄県八重山郡竹富町字古見689番地 |
交通手段 | 大原港から路線バス由布島水牛車乗り場までおよそ20分。レンタカー、タクシー利用で15分 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 年中無休。ただし台風時は要電話確認 |
検索する | Googleを開く |
ホームページ | 由布島 亜熱帯植物園 |
インスタグラム | インスタグラムを開く |