イリオモテヤマネコ

西表島の天然記念物「イリオモテヤマネコ」会う方法や鳴き声等特徴まとめ

イリオモテヤマネコ

こんにちは。西表島あそび編集部です。

突然ですが、西表島で有名な生き物と言えば「イリオモテヤマネコ」ですよね。イリオモテヤマネコは1965年、八重山列島の西表島で発見されました。発見された時期はとても最近で、20世紀で新種登録された哺乳類はとても珍しいことです。

東アジア地域に生息するベンガルヤマネコの亜種に分類されていて、言わずも知れた国の天然記念物です。とても可愛い猫、チーターの様な顔立ちで、ぬいぐるみやステッカーも沢山作られています。写真は「西表野生生物保護センター」からお借りしました。

イリオモテヤマネコの英語表記は?

イリオモテヤマネコは英語で学術名を Prionailurus bengalensis iriomotensis と言います。または Iriomote wild cat と呼ばれることもあるそうです。

哺乳類の新種が発見されることはとても珍しく、しかも発見が最近のことと言うこともあり、イリオモテヤマネコは海外でも大きな注目を集めました。英語名での論文などイリオモテヤマネコに関する色々な調査資料が存在しています。

西表島の方言では、ヤマピカリャーやヤママヤーと言われるそうです。

イリオモテヤマネコの生息地と残存数

イリオモテヤマネコ

イリオモテヤマネコのは西表島の全域に生息しています。つまり西表島のどこでも発見される可能性があるということです。

主に標高200メートル以下にあるスダジイやカシからなる亜熱帯もしくは暖帯の森林に生息する。 河川の周辺や低湿原、林縁などを好み、山麓や海岸線の低地エリアに生息していると言われています。

環境省の発表ではイリオモテヤマネコの生息個体数は約100頭と推定しているそうです。しかしながら2020年現在ではかなりの頭数が車との交通事故で無くなっていることや、自然環境の変化などで減っているのでは無いかと言われています。

イリオモテヤマネコの特徴と鳴き声

イリオモテヤマネコ

とても小さい体で見た目も可愛いイリオモテヤマネコですが、発表されている情報では体調はおよそ50センチ前後、体重も5キロ前後とかなり小柄です。

活動は夜行性のため、日中はほとんど外に出てくることはありません。車での交通事故が起きるのもほとんど夜だけです。泳ぎもとても得意で、魚や鳥も泳ぎながら捕獲することがあるとても珍しいネコ科の動物です。魚や鳥以外にもカエルやミミズ、昆虫など雑食でなんでも食べることがわかっています。

丸い形の可愛らしい耳が特徴で、顔に縦じまの模様、目の周りはパンダのように白くくまになっています。しっぽは太くとても長いのもイリオモテヤマネコの特徴で、足も短く愛らしい見た目をしています。

イリオモテヤマネコの声はほとんどの人が聞いた事が無いそうですが、貴重な声や生態を録音した動画がありますので、興味のある方はユーチューブで確認してみてください。

イリオモテヤマネコのぬいぐるみ購入方法

イリオモテヤマネコ ぬいぐるみ

イリオモテヤマネコのぬいぐるみはAmazonなどの通信販売でも買えますが、西表島で一番有名な物は西表島観光センターが販売しているぬいぐるみかと思います。

このぬいぐるみは石垣島の離島ターミナルにあるやまねこツアーさんのカウンターで購入することができます。やまねこツアーさんはさすが西表島のツアー会社というだけあり、ぬいぐるみにもかなり力を入れているのがわかります。

とってもデザインが可愛いのでぜひお土産に購入してください。プレゼントにも珍しいので喜ばれると思いますよ。

イリオモテヤマネコにどうしたら会える?

国の天然記念物、絶滅危惧種に指定されているイリオモテヤマネコ。

西表島の中に100匹ほどしか現存していないと言われているので、島に1度や2度来たくらいではなかなかお目にかかる事はできません。島の人でも見た事が無いという人が多数です。島でイリオモテヤマネコを目にする機会と言えば看板。島を車でドライブするとイリオモテヤマネコの色々な標識や看板を見る事ができます。

さて、イリオモテヤマネコに会えるかどうかですが、実際の所、島民でもイリオモテヤマネコはなかなか見れないので、観光客の皆さんは会うことは不可能です。どうか看板や銅像で我慢してください。

ちなみにこの銅像は国道沿いに建てられているのですが、島に銅像は2体あります。この写真の銅像は実はオスでして、オスだけが持つタマタマが付いています。別の場所にある銅像は実はメスでして、タマタマがありません。そして小さい子供と連れているんです。ちょっとした西表島トリビアでした。ぜひ銅像を見たら触ってみてくださいね(笑)

西表名物イリオモテヤマネコのイラスト看板

西表島にはイリオモテヤマネコのイラストや看板がたくさん置いてあります。国の天然記念物なので、当然保護しないといけないのですが、今でも年間数頭は車に引かれて死んでしまうからです。

どれだけ注意をしていても、横のジャングルから勢いよく飛び出してくるイリオモテヤマネコを避けることはなかなが出来ないそうです。そのため事故があった場所の近くに看板を立て、注意喚起を促しているんです。

その中でも1番よく見かけるのイリオモテヤマネコ看板はこれです。西表島でとても有名な方が書かれた山猫のイラスト看板なんだそうです。

ひし形のこの看板もちょくちょくみかけます。

どちらの看板も近くにイリオモテヤマネコが目撃された、もしくは事故で死んだことを伝えていますので、看板を見たら注意するようにしてくださいね。ただ、日中はイリオモテヤマネコを目撃することはほとんど無いそうです。

スケルトンタイプのイリオモテヤマネコの看板

島を運転していると色々な看板を目にします。中でも面白いのがコレ。このような手作りの看板もあります。この看板ですが、実はスケルトンタイプの最新型イラスト標識です。

裏は山猫の骨組がみられます。絶対に来るまでひいてはいけないと言う思いが伝わってきますね。このようなイラスト看板が立てられているところは山猫の目撃情報が特に多いところなんです。

もちろんイリオモテヤマネコも子育てをします。ママを引いてしまったら当然子供も死んでしまいます。車は国道なら40キロでお願いします。イリオモテヤマネコを轢いたら、責任取れませんからね。

他にもちょっとレアな看板もあります。

見つけた人は幸せなイリオモテヤマネコの看板

これはとてもレアな看板で、一部の地域にしか置いていない…

これはかなりレア!見つけられますか?みつけたあなたには幸福が訪れるとか。ちなみにこちらの看板は昔、地元の中学生が書いたものだそうです。もうかなり時間がたってるので、やまねこの絵は消えてますが島で育った30代の人は、お?っと思うのではないでしょうか。

天然記念物のカンムリワシも西表島にいます

その他にも看板で言えば、イリオモテヤマネコだけじゃなく、こんなお茶目なワシの看板もあります現在カンムリワシは絶滅危惧種ⅠA類、国の特別天然記念物に指定されています。イリオモテヤマネコと同じように大事にしないといけません。

地面にネコ注意の文字が印字

そしてやっぱり1番目を引くのが、このネコ注意の文字です。これは本土に住んでいる人がみると最初はびっくりするのではないでしょうか?なかなか地面にネコ注意の文字は見ませんよね。もし見つけたら是非とも車を止めてカメラにおさめて下さい。インスタ映えするネコ注意文字標識です。

イリオモテヤマネコ情報まとめ

イリオモテヤマネコ

国の天然記念物であるイリオモテヤマネコ。西表島では保護にはかなり力を入れており、国道脇の雑草の手入れもかなりの頻度で行っています。道路わきの雑草が伸びるとそこにイリオモテヤマネコが隠れることができるため、より道路に飛び出す可能性が高くなるのだそうです。少しでも可能性を減らすために様々な工夫をしているのが現状です。

もし道路上でイリオモテヤマネコが怪我をしているのを発見した場合はすぐに「0980-85-5581」まで電話してください。ヤマネコ緊急ダイアルにつながり、すぐに担当の人が保護に駆け付けます。また、イリオモテヤマネコが死んでいた場合も今後の保護活動のために調査回収しに来ますので連絡をお願いします。

以上がイリオモテヤマネコの特徴や生息地などのまとめとなります。貴重な生命であるイリオモテヤマネコを守るために、道路は安全運転で進みましょう。