こんにちは。西表島あそび編集部です。
本日ご紹介するのは西表島随一のロングビーチである南風見田の浜(はえみだのはま)です。場所は西表島を走る県道の最終地点である豊原からおよそ3キロ先にあります。
ビーチの砂浜はとても美しく、散歩や海水浴、シュノーケリングなども大人気の西表島でも大人気の観光スポットです。遠浅の海のため水の色が美しく、日中は透明な水の下に白い地面が遠くまで広がっているのを見る事ができます。
南風見田の浜(はえみだのはま)へのアクセスと場所
南風見田の浜(はえみだのはま)へのアクセスはこちら。
大原港から車でおよそ17分ほどで、距離は6.4キロほどあります。ビーチコーミングにもぴったりな美しい白浜はサンゴや流木などの漂流物もいっぱい。特に美しい貝殻が拾えることでも有名なので、たくさんの観光客が遊びに来ています。
日中はとても暑く、お店や屋根もほとんどありませんので、日焼けにはくれぐれも注意してください。
かつては強制疎開先だった歴史
遠浅の美しい西表島南東にあるビーチですが、悲しい歴史もあります。
実は日本がまだ戦争中の時、日本最南端の島である波照間島民の強制疎開先であったのがこの南風見田の浜エリア。そして当時はマラリアの治療法がまだ確立しておらず、薬も乏しかったため、たくさんの命がマラリアによって奪われた悲しい歴史があります。そのため戦時中の悲劇を忘れることのないように、「忘勿石の碑(わすれないしのひ)」が建てられています。
忘勿石の碑(わすれないしのひ)とは?
南風見田の浜沿いを歩いていると忘勿石の碑(わすれないしのひ)が見えて来ます。
このは碑は戦時中の日本軍の戦況が厳しい時期、南風見田の浜地区に強制疎開で連れてこられていた波照間島の住民たちのうち、多くの人がマラリアによって命を落とす悲劇がありました。
その悲しい悲劇を忘れる事のないようにと、波照間国民学校長であった識名信升が「忘勿石 ハテルマ シキナ」と石に刻んだのだそうです。その想いを後世に伝えるために、19992年、故郷の波照間島が良く見える海の近くに忘勿石の碑が建てられました。
今でも毎年慰霊祭が行われている、とても歴史的な意味のある観光スポットです
南風見田の浜の見どころ
西表島でも随一のロングビーチである南風見田の浜は、散歩や海水浴に最適な浜。その美しい海と砂浜には心を奪われること間違いなしです。
ただ、自然そのままのビーチのため、トイレや飲食店などがありません。事前にきっちりと準備をしてから遊びに行ってくださいね。波照間島の悲しい歴史も含めて勉強するにも最適な観光スポットです。