こんにちは。西表島あそび編集部です。
西表島に初めて来たら絶対に行って欲しいおすすめのスポットは何と言ってもピナイサーラ。夏だけでなく、シーズンオフでも楽しめるのがピナイサーラの滝カヤックツアーです。マングローブとジャングル、美しい景色を楽しむには最適なスポットなんです。
1番人気のスポット「ピナイサーラの滝」
今回予約されたお客様はアダナデの滝に行きたいとリクエストがあったのですが、あいにく今日はとても寒い。こんな日にアダナデの滝に行くと、体がかなり冷えてしまうかなと心配になったので、コースを変更することにしました。
そして初めての西表島旅行という事でしたので、おすすめのピナイサーラの滝へ行くことに。亜熱帯気候の西表島、4月でもとても暑いのですが、今日は天候が悪く風が強い。素晴らしい思い出を残すには滝の水浴びはまだ早いのでピナイサーラがベストと判断しました。
西表島の自然を全て1日で体験できる
始めて西表島に来たのであれば、やっぱりおすすめしたいのがピナイサーラの滝。ジャングルトレッキング初心者であっても簡単な道なので、滝上まで行くことができますし、小さい子供やお年寄りでも特に問題はありません。
のどかな景色を楽しむならマングローブカヤックがおすすめですし、ピナイサーラの滝までのカヤックもとても穏やかで簡単。ゆっくりカヌーを漕ぎながら進むとすぐに滝の入り口が見えてきます。マングローブが排出する酸素はとても濃いので空気も美味しいですよ!
ピナイサーラーの滝へのトレッキング
まずはカヤックで川の上流までおよそ30分ほど漕ぎます。シーズンになるとたくさんの観光客でいっぱいになる川なのですが、シーズンオフになると人も少ないので、実は冬の方がおすすめです。
40分のトレッキングスタート。まずは滝の上を目指してます。ツアー参加者が最初に目にするのがサキシマスオウノキ。昔の人は切ってまな板につかっていたと言われる不思議な値を持つ植物です。童話みたいでしょ?
樹齢300年のサキシマスオウノキ
台風により倒れないために根っこを横に張るのが特徴のサキシマスオウノキ。特に西表島は土壌が浅く、地中深くまで根を張ることができないんです。そのためこの様な根の形状になったのだそう。
1年に1センチほど根が上に伸びるので、樹齢が300年以上と言われています。島以外では見る事はなかなかできないので人気のスポットになっています。
亜熱帯の死んだふりするトカゲ
温かいこのエリアには当然ながら虫や爬虫類もいっぱいいます。ピナイサーラのジャングルトレッキングで頻繁に見かける生き物の代表がこのトカゲ。サキシマキノボリトカゲ。この可愛いトカゲの珍しい特技をご存知ですか?
熊に会った時にやってはいけないと言われる死んだふりをするのがこのトカゲです。一生懸命死んだフリをしているのが可愛いです。人が沢山いると隠れてしまうので、早めのツアーであれば簡単にみつけることができますよ。
40分ほどのジャングルトレッキングの途中では色々な生き物を見る事ができるのがピナイサーラの滝。ネイチャーガイドさんと一緒に行けば、色々な生物の説明を聞くことができますよ。
素晴らしい環境をずっと守るためにネイチャーガイド達も日夜生物の勉強をしているので知識がいっぱいなんです。
少しハードなトレッキングも
ピナイサーラの滝のトレッキングは初心者にも安心。時間も40分という絶妙な距離で、これ以上長いとかなり疲労が溜まるので、そこまで疲れずに登るにはピッタリなんです。
ロープを使って登ったりするスポットもあるので小さい子供も大喜び。冒険心をくすぐるトレッキングもピナイサーラの滝が大人気な要因なんです。そしてその先にある滝上の景色。これはぜひあなたの目で体験してください。絶対に後悔しませんよ。
ジャングルトレッキングをしていると、チラチラと美しい海や壮大な山々の景色が見えてきます。目的地が近づいてくると観光客の皆さんのテンションも上がってきます。本当に素晴らしいアクティビティ。
ついに少し長めの坂が見えて来ました。この坂を下ればいよいよピナイサーラの滝上です。トレッキング中はどんどん体温が上がってくるので上着などは脱げる物がベストです。ガイドさんに事前に相談すれば何が必要かはわかるので心配しないでくださいね。冬でもトレッキング中は汗だくになります。
ピナイサーラの滝上の絶景
そしてついにピナイサーラの滝上に到着です。びっくりするほどの絶景がこのポイント。
たくさんのツアーガイドさんがいますが、皆さんそろってこの景色こそが西表島と言います。そのくらい何度登っても美しい絶景。亜熱帯のジャングルとマングローブを見下ろしながら、眼下に広がるエメラルドグリーンの海。
本当に素晴らしい景色がここにあります。最初見た時は鳥肌が立ったと言うひともいっぱいいるくらいの絶景ですよ。
滝上では天橋立でやるあのポーズをおすすめしてます。天橋立よりびっくりするほど綺麗ですよ(笑)
日本三景には指定されていませんが、立地がもっと本土から近ければきっとピナイサーラが日本三景の一つに選ばれていたのでは無いでしょうか。個人的な意見ですが…
滝上ランチは八重山そば
今日のランチは八重山そば。こんな景色で食べるランチは美味しいに決まってます。西表島のアクティビティツアーにはランチが付いているツアーがたくさんあります。料理もガイドさんが色々とこだわって作る物が多いのも特徴。
パスタやジューシー、サンドウィッチなど、ガイドさんによって色々なランチが楽しめるのもアクティビティツアーの楽しいところです。カヤックとトレッキングでお腹も空いてくる頃ですし、すぐに完食しちゃいます。
ちなみに滝上に流れている水は軟水でとても美味しいです。とても甘味を感じる水で、角が無くまんまる。ぜひ滝上に行った際はピナイサーラの水を飲んでみてくださいね。
ピナイサーラの滝つぼを目指そう
美味しいランチを食べて景色を楽しんだら次はピナイサーラの滝つぼです。
下りはとってもラクなので、ピナイサーラの滝上まで登りに40分かかったとしたら半分の時間で降りることができます。景色が違うので帰りの道中も楽しめますよ。観葉植物でも有名なモンステラの仲間のハブカヅラも咲いています。
アニメとなりのトトロで見た事のある、トトロが傘の代わりに持っている葉っぱ。大きすぎてびっくりします。名前はクワズイモ。根っこがお芋みたいなのですが、食べれないためクワズイモと言います。
実際に見ると大きくてびっくりなアカギの木。この木もなかなかの迫力でびっくり。ピナイサーラの滝ツアーには見所がいっぱいで飽きが全く来ないんです。
写真がかなりピンボケしていて赤い樹液がぱっと見わかりにくいのはご愛嬌と言う事で。
木の名前の通り、真っ赤な色の樹液を出すのがアカギという名前の由来なんです。本当に血液みたいな濃い樹液の時もあります。なぜここまで赤くなるんでしょう?また調べておきます。
ピナイサーラの滝壺に到着
滝上から歩くこと数十分。ついにピナイサーラの滝の滝壺に到着です。
ピナイサーラの滝は滝上から滝壺までの落差がなんと55メートル。これがマイナスイオンなのか、と感じるほどに沢山のマイナスイオンが飛んでいます。
理由は海からの風。滝の水を風が吹き上げることでミストになり、滝壺周辺はさわやかなミストでいっぱいになります。このミストが本当に心地よいので何分でもゆっくりできちゃいますよ。
冬場は泳ぐことは難しいですが、夏場はトレッキングであったまった体を滝壺で冷やします。滝の鑑賞の仕方は人それぞれなので、みんな思い思いに楽しみます。
ピナイサーラの滝上でランチを食べたら次はおやつ。今日ガイドさんが持ってきてくれたのはピーチパイン。桃のような香りがする最高に美味しいパイナップルです。
そして黒糖とサーターアンダギー。挽き立ての珈琲と甘い物があれば元気100倍。美味しすぎるんです。この場所で食べるからという事に尽きますね。ピナイサーラ効果です。
この素晴らしい滝の景色をぜひ写真ではなく実際の目で楽しんでください。特に雨が降った次の日などは水量が増えるのでとても迫力があります。
この写真の水量は、日照りが続いていたのでいつもより少ないですが、それでも十分迫力があります。
マングローブをカヌーで帰ります
西表島の絶景、ピナイサーラの滝を満喫したら、あとはカヤックに揺られて帰るだけ。帰りのカヤックではツアーの満足感をたっぷり感じることができるはず。
川は潮の満ち引きを感じることができるのも楽しいポイント。午前中の段階ではマングローブの葉は水の上についていたのに、午後になると水が引いて、カヌーで葉の下を通過できるようになっています。地球のパワーを感じますね。
帰りに干潟でどろんこ遊び
午前中には川で埋まっていた部分が午後になると干潟になっているんです。この自然の風景の移り変わりもピナイサーラの滝ツアーの面白いポイント。
早速干潟にカヤックで降りて、散歩を楽しみましょう。
ピナイサーラの滝も壮大ですごいのですが、自然が作り出す干潟の景色もこれまた凄い。干潟にしかいない面白い生物もたくさんいるので、生物鑑賞にもこのアクティビティはおすすめなんです。
ミナミコメツキガニの大群に会える
干潟を歩くと無数にうごめく生き物が…
ちょっとゾワゾワするほどの量がいます。何万匹いるんでしょう。さっそくお客さんにダッシュしてもらい捕まえてもらいます。危害を加えてくる生物ではありません。
その大群の正体はミナミコメツキガニです。人が近づくとすぐに土の中にもぐってしまいます。青色の美しい体が特徴のカニで、体調2センチ程度です。
島の人はこのカニを捕まえて、釣りの餌に使うそうです。唐揚げにして食べることもできるそうですが、あまり美味しくないので食べないと聞いています。
これまた凄い生き物。実はこれシジミです。宍道湖にいるシジミと比べると数十倍の大きさ。世界最大級のシジミなんだそうです。想像しているシジミの数十倍はありますよね?島根県宍道湖の名物のシジミとは全く別の生き物にしか見えません。
シレナシジミという名前で島の人は食べませんが、中の身は実はちっちゃいんです。貝殻だけどんどん大きくなった不思議なシジミです。
ピナイサーラの滝ツアー終了も目前
干潟遊びもほどほどに、ピナイサーラのツアーは終了に近づいてきました。
ネイチャーガイドさんたちの一番のおすすめは、このピナイサーラの滝ツアー。おすすめポイントを挙げると、まず一つ目のポイントは交通アクセス。ホテルからピナイサーラの滝ツアーのスタート地点まではすぐに行くことができます。車で何時間も揺られる必要がありません。
2番目のポイントは、子供からお年寄りまで楽しめる難易度の低いトレッキングとカヤックです。技術もほとんど必要ありません。体力も普通の人であれば難なく目的地までたどり着けます。
3番目のポイントは滝上の絶景と滝壺のマイナスイオン。どちらもピナイサーラの滝以外では絶対に味わう事のできない感動があります。西表島旅行を考えているのであれば、ぜひ西表島あそびのピナイサーラの滝ツアーに参加してみてください。絶対に感動しますよ!